座談会

◆天皇杯優勝(02/01/19)

1月19日(土)にお話を伺いました。聞き手は、いつもの様にルイダスのみなさんです。


大澤:天皇杯の準決勝、神戸でのフロンタレー戦の事からお聞きします。克己さん、早く出て来たよね。

克己:いや〜、時間があったから。

大澤:珍しいなと思ってたんですよ。克己さんが、あんな早く出てくるなんて。

克己:着替えてテープとか巻かない状態でスタンド見ながら、あそこ取り外しになるとか、そういう話しをしてたんですけど。

渡辺:準決勝は、かったくるくなかったですか?

克己:あー、決勝もかったるかった。(笑い)あんまり良くなかったかな俺、準決勝・・・。良くなかったね。

渡辺:鼻に何か貼っていましたよね。

克己:うん、鼻にね。ちょっと何か風邪みたいだったんだよね。鼻がつまって・・。

大澤:そうだったんですか。

克己:相手がフロンターレでは、ちょっとやりにくいんですよ。向こうは、失うものは無いって来るから。こっちが受け身になっちゃいけないって事もあるし、何か俺がちょっとドリブルで行って取られて、監督がえらく怒ってたって記憶あるんだけど。

一同:(笑い)

克己:負けるとは思わなかったけど、あれはゼロで終わりたかったなとは思いますね。

渡辺:3人行ってて、入れられちゃったんですよね。

大澤:そうそう。

克己:それで30日の練習の後に、平松と戸田と話してここはどうやってやるとか、俺はここはこういったんだとか、言って、やてたんですよ。お互いに相手が行くだろうって事で譲りあっちゃったとかね、そういう話しして。だから、ああいう試合でミスした事とかうまく行かなかった事とかをグランドに持ち帰ってお互いに話しをしたり、修正するのって事とかはいい事だなあと。また、そういう場面があったら同じ失敗はなくなるんじゃないかなあと・・。

大澤:市川の代わりに平松が入ったわけですよね。

克己:うん

大澤:やっぱ同じポジションで選手が変わるだけでもだいぶ変わるんですか?

克己:守備に関しては市川の方が慣れてるでしょうね、平松よりでも、平松もあの慣れないポジションで良くやったと思いますよ。身体張って良くがんばってたし。平松もやりながら「もうヘトヘトです。よく市はやってるなあ」って。

大澤:(笑い)

克己:(笑い)やってみるとね。だから、あのポジションってボール触る回数はあまり多くないけど、ボールが逆サイド行っちゃったりとかね。でも、同じように動かないといけないから、動く量は結構あるんでね。だから、やってみると辛いポジションだなってのが、判ったみたいですね。

青島:市くん、速いですよね、足が。

克己:まあ、でも平松も速いですよ、そこそこ。と言うより瞬発系とか、そういうのは平松の方が上じゃないかな。

大澤:克己さんも速いですよね。

克己:そんな事ないです。

大澤:年齢からして

克己:年齢を考えるからでは(笑い)

大澤:でも、置いてかれないですよね、絶対に。あー、そうだ。ボールを取りに行く姿勢が変わったと思うんですけど、何か囲んで取りに行くじゃないですか?前にも言ってたけど、きれいに攻撃で崩してくのは大変だけど、ボールを奪ってから逆襲で行った方が点を取りやすいみたいな感じで、囲んでボール取るのがうまくなったなって気がしたんですけど、準決勝、決勝って。気のせいかなぁ。

克己:うん、まあ、みんなボールに対してガッとプレッシャーかけてるのっていう、まあモチベーションの違うとこもあるかもしれないけど、基本的には相手がいて、ボールが出たらDFは対応するけども、こっちのFWやMFとかも来て、サンドウィッチするような、はさむ様な意識は出たと思いますよね。まあ、それに監督も言ってますから、両方からはさむっていうのは。だから、FWとかMFの守備がいい時には、いいところでボールが取れていると思います。

大澤:見てても負ける気はしなかったものね。

克己:まあ、ジュビロとかアントラーズが負けてね、もうエスパルスが行くだろうっていうような感じで、誰もが思っていたようなとこもあるんです。そういうプレッシャは、ちょっとありましたよね。やりにくかった面もありましたね。

大澤:克己さんは、体力的には厳しかった?試合日程が過密で。

克己:いや、あんまりそんな事は無かった。まあ体調はあんまり良くなかったけども。そんなに体力的にってのは無かったですね。

渡辺:決勝の方は元気でしたよね。最初から。

克己:そう?

渡辺:準決勝は元気無かったかなって。

克己:あー、そうね。良くなかったよね。

大澤:決勝も負ける気はしなかったけどね。出だしは向こうの方が良かったけど。

克己:「オ〜、セレッソ来るな!」って感じで。俺もやりながら「お〜、なんだなんだ」って感じ。(笑い)

一同:(笑い)

克己:まあ、そこで取られるとね、結構バタバタしちゃうんですけど、そこを耐えて、それからボールもつなげて、うちのペースになってね。最初に点取れたってのは、大きいと思います。

大澤:前半で、もう1点取れてればって思ったりもしたんですけどね。

克己:流れがいい時は、もうずっとうちのペースでしたからね。

大澤:そう、おしいのが何本もあって。

克己:で、森岡が2点目を入れて、その時は、「もうこれは」って感じでしたけど。

大澤:これは、決まりって?

克己:でも、向こうも背の高い選手を入れて、ほおりこんでって感じで来て、そのパワープレーにちょっと・・。

竹内:でも、私、2−0になっても安心できなくて。

克己:(笑い)

竹内:2−0って危ないスコアーってよく聞きますよね。他の試合でも、このスコアーから逆転されるのもあるし、危ないスコアーだなあって私ずっと思っていた。

克己:俺とか、あんまり感じてないんだよね。

大澤:あっ、危ないとか、そういうことは思わない?

克己:だって、1−0よりか2−0の方がいいよ〜(笑い)

一同:(笑い)

竹内:でも、相手が1点取るとヨシっ行けるぞってなっちゃうし。

克己:でも、1−0で1点取って行けるぞって、それでまた取られたら1−2な訳でしょ。(笑い)そういう面では、まだ俺は1点あるだけ余裕があるけど。ただ、でも、2−0だからって、ちょっと油断は出るかもしれないよね。1−0だと、もうこれはどうにか耐えなきゃって気持ちがあるから、なかなか点は取れないかもしれないですね。大量点で勝ってる時とかに、ポーンと点入れられたりとか、そういうケースはありますよね。

竹内:3−0になったら、ちょっと安心かなって。

大澤:厳しいね。

克己:(笑い)

竹内:特にエスパルスは。

大澤:1−0で、緊張感持ってやってる方が安心なのかな、結構。克己さん、森島うまかったですか?あの得点。

克己:うーん、あれは俺も遅れたけど、ボールの方には行ってたからねー。

渡辺:どフリーでしたよね。

克己:うん。

渡辺:逆の選手にエスパルスの選手が何人か引きつけられてて、あー、森島、フリーフリーって言ってたらやられちゃって。

克己:まあ、足には当たったんだけどね。

大澤:ただ、あの1点で追いつかれちゃうかなぁって。

克己:だって、ずーと来てたもんね、セレッソ。その前から。

大坪:でも、それで見てる人は、面白い試合になったのかな。

大澤:どっちでもいい人には、もう最高だったかも。まあ、俺たちサポーターも、ああいう勝ち方の方が、うれしさも倍になるし、2−0よりは印象に残るよね。

克己:さすがエスパスルだね(笑い)

大澤:テレビで見ている人も、2−2になって延長に入ってテレビの前に釘付けになったんじゃないですか?その面じゃ、PRの仕方がうまかったと思いますよ。

克己:スポンサーは喜んだと思いますよ。長い間映ってね。

大澤:あー、やっぱり。

克己:いや、俺が今考えたんだけど(笑い)

一同:(笑い)

克己:言ってた訳じゃないですよ。でも、NHKのあの時間ね、看板背負って走ってて・・。だから延長まで行ったらいい宣伝になったかもしれないですよね。でも、これ全部勝ったら言えますよね。僕らプロやって、まあ勝負の世界だから、当然勝ち負けもあるし。だけど、やっぱり何が評価かって言ったら「勝った」って、それですもんね。いい試合したで終わったら何も残らない。

竹内:延長に入って無かったら、どうなってました?ノボリさんがラジオで「延長に入って良かったよ」って言ってて

克己:えっ、ああ、あそこで1回切れてね。俺は「延長かよ」って思ったけど。(笑い)

一同:(笑い)

:克己さん、延長に入る前に監督と何か話して多じゃないですか。で、その後、大木さんと何かしゃべって・・あれは何を?

克己:あー、戸田が最終ラインと中盤との間に落ちたボールを下がって守備するかどうかって話し。結局、戸田が下がってくるやり方にしたんだけど、だけど、そうするとやっぱり中盤にスペースがあって、クリアーしても、また拾われてって感じだったから。

大澤:こぼれ球を全部向こうに取られちゃってね。

克己:で、向こうが押せ押せになっちゃって、PKも、もう時間ない時でしょ。

大澤:そうそう。あれ(PK)を止めればなあって思うけど、やっぱ、なかなか止められないもんだなぁ。

克己:俺が蹴れば良かったな(笑い)

一同:(笑い)

大坪:後半、足が止まってような感じだったけど、みんな疲れとか出てたんですか?

克己:というか、どっちのペースとかがはっきりしてる試合でしたよね。

大澤:そうですね。

克己:エスパルスが押し込んでずっと行く時と、相手が来る時と、それがはっきり時間帯で判るような、だから、みんな足が止まってとか、そういうことを言うけども、選手としてはねそういう意識は無いだけども、やっぱり動いてないというか、落ちたボールを拾えないとか、そういうボールを支配してないと、どうしても後手後手に回ってるようで、相手に先にボール触られて動いてない足が止まってるって見えるんでしょうね。

大坪:動いてないわけじやないんだ。あとメンバーチェンジ、ソレッソの方は早くからして、うちは疲れてる選手を使ってるみたいなところが。

克己:うーん、でも、リードしてるから難しいよね、ちょっと。負けてる方は、いろいろ変えなきゃいけないと思うから。勝ってる方が変えて逆に流れが悪くなったら・・。まあ、0−0で均衡を破らないといけないとか、負けてたりしてたら動けるけども、選手を変えてリズムかわったらっていう恐れがあるからね。

大澤:まあ、結果優勝したから、いいんじゃないですか。

克己:そうですね。

大澤:優勝した時の喜び方が何か若手と違って、こうホノボノとした感じが。戸田なんか凄かったけど、どうなんですか?あの時は。こうジワっと来るものなのかな。

克己:あー、勝ったなぁって感じくらいで、あんまり実感がないんだよね。

青島:やれやれって感じですか?

克己:うん。そうですね。

一同:(笑い)

克己:どっちかって言ったら、そんな感じですね。(笑い)

青島:3回目ですよね。そういう意味じゃ、その感慨ってのは?

克己:去年は、怪我で出てないでしょ。その前は、ベンチにいて交替で、出てまた変えられてって、俺のサッカー人生初めてというような経験もしたし、まあ、こうやって、この年になってずっとピッチの上に立って最後までいれるとは考えてなかったですけどね。まあ、けが人も多かったですからね。でも、その中で勝ったって事は非常に大きい事だったんじゃないかと思いますけどね。

渡辺:2月もこのバックラインでいくんでしょうか?

克己:いやぁ、いかないでしょ。外人も・・。

渡辺:外人。どこの人?

克己:どこだっけ?クロアチアじゃなくて、どっかロシアリーグでやってた。

大澤:あー、ロシアでやってたんだ。

克己:はい。旧ユーゴが別れたじゃないですか、いつかに。

:ヘルセゴヒナとか何とか・・。

克己:あー、そんな感じですね。森さんのほうが知ってそう。

大澤:どこのポジションに入るんですか?リベロとか?

克己:どこだろー。判らない。どの位やるのか、まだあまり一緒にやってないから。サテライトの試合は、出たって言ったかな。

竹内:背高いよね。185cm。

克己:あー。

大澤:ジュニーニョは?

竹内:康平くんと同じとこ位?

克己:まあ、あの辺りでしょうね。FWの後ろ位とか。

青島:表彰式には、若い選手とか結構はじけてましたよね。「ダー」とかやってて。

克己:平松が優勝決まってコーナーフラッグ持っちゃって「おまえ、それは止めろ。置いてこい」って(笑い)あれ持って走りそうだったから。

一同:(笑い)

克己:いや、俺も分かんなかったけど、いいのかなぁと思ったけど、そんなんで注意されてもつまんないから、やめとけって言って。

大澤:そうだ、本当に。でも、嬉しかったんだよね。

克己:メダルもらう時も、本当にうるさかったよ。

一同:(笑い)

杉山:あの天皇杯のトロフィーは大きくて立派で。

克己:あー、俺、触りもしなかったよ(笑い)グランドでは。で、県知事のところに行く時は、もって行って初めて。天皇杯のトロフィーは、何かその、持ち回りっていうか、ずうっと回っているのが1つと、大きい方はもらえるんじゃないかな。小さい方が天皇杯なんだよね。

:森岡さんが持ってたやつ?

克己:あれシルバーだったね、全部。

大澤:1億円だった?賞金。

克己:そうですね。

大澤:大きいよね。名誉の大会で。

青島:選手のとこには?

克己:いや〜、入ないんじゃないかな。

青島:えー、そうなんですかー。

大澤:経営苦しいからね。

竹内:苦しくないよ。全16チーム中、真ん中位。

大澤:へー、そう。じゃあ、観客動員数が結構増えたって事?

克己:そうですね。やっぱエコパとかでやったのが結構大きかったみたいですね。

大澤:天皇杯の国立もすごいよね。一杯になるよね、さすがにね。

青島:決勝の後、新幹線で帰るじゃないですか。その時は、どんな話しして帰るんですか?

克己:あまり、みんな話さなかったね。

大澤:戸田とか、はじけていました?

克己:そうでもないですよ。新幹線の中は割とおとなしく、おとなしいというか、寝てた選手もいるんじゃないかなぁ。やっぱ疲れてるからね。

青島:アレックスなんか、ノートパソコン開いて。

克己:あれじゃないDVDかなんか見てたんじゃないかな。結構見ているのいますよ。映画とかを。

大澤:淡々として帰って来たんですね。ヤレヤレと・・。

克己:うーん、そうだね。うんまり騒いでって感じじゃなかったですね。新幹線の中は。

大澤:で、また降りてから、大変だったから、結構。ドリームプラザも行きましたから。克己さん、ビールかけの時、いち早く消えましたね。

克己:あれ危ないよ。もういきなりバーときて、もう眼にかかって「うあー」って。

大澤:「あれっ、もう克己さんいなくなっちゃった」って(笑い)

克己:もうかかりました、あれで。すぐにかけに来る人いるんだよね。準備してる時にしてて、本当(笑い)

大澤:あの時のコメントみんなおもしろかったね。克己さんは結構落ち着いた感じだった。控えめだったよ。何かあんまり前面に出ないようにしてるのかなと。

克己:そんな事ないですよ。別に。

大澤:天皇杯への思い入れというのは?克己さん、天皇杯取ったのは初めて?ヤマハ時代とかは?

克己:決勝に1回出て負けました。だから優勝は初めてです。まあ、天皇杯ってのは、本当に日本のチームのNo1を決める大会ですよね。アマチュアとか全部含めてね。

大澤:そうだね。

克己:予選からずっともう1年間通してっていう大会ですから。だから、これが本当の「日本一」っていう大会なんですよね。ただどうしてもリーグ戦終わって天皇杯終わってオフっていう状況なんで、モチベーションとかを上げてくのは難しい時期でもあるんですけども。ただ今年は、みんな勝とうっていう感じの意気込みはあったし、早くオフになりたいなんてのはいなかったですね。

大澤:一流のチームだと持ってなきゃいけないタイトルですよね。

克己:そうですね。まあ、何でもタイトルはあればいいんですけどね。でも、まあ、そういう歴史のある大会を取ってエスパルスの名前が刻まれるってのは。今まではフリューゲルスに負けてフリューゲルスが無くなってエスパルスが繰り上げで代わりにカップウィナーズカップには出ましたけど、でも名前は残んないですものね。だから、初めてエスパルスって名前が残るんですよね。優勝する事は、大変だし、そう簡単にはできないってのはね、10年近くエスパルスでやって来てますけど、その中でまだ3回ですもんね。ナビスコとリーグ戦のセカンドステージと毎年4つのタイトルがあって、まあ、9年としても30何回チャンスがあって3回ですものね。

大澤:その割には、みんなあっさりしてますね(笑い)

克己:いや、もう、やりとげた時は、そんにもんですよ。まあ、それは個人差もあるでしようけど。やる前とか、やってる時とかは必死ですけども、終わったら結構サバサバしてますよね。

大澤:それがあるから次に行けるんですね。

克己:そうですね。それで終わって全部いいって感じではないですよね。

大澤:次の試合は、2月16日?

克己:向こう(韓国)へ行くんじゃないかな?

:20日がホーム。

竹内:で、23日がゼロックス。

克己:あー、そう決まったんですか。

大澤:練習は、23日から、それで25日に石垣島に。

克己:えー、それで?

竹内:5日に帰ってくる。

一同:(笑い)

克己:俺、知らないんだよ、それ。

大澤:では、最後に今年の抱負を。

克己:あるタイトルは全部取りたいと思いますけど。特にリーグ戦ですよね。まあ、ファーストかセカンド、どっちか1つ取って。2つなんて欲はかきませんけど・・。取ってチャンピオンシップに勝ちたいと。厳しいとは思いますけど、そのタイトルは俺の中ではまだないし。個人としての使われ方は、同じような形だとは思いますけど。チャンスをもらった時には、仕事ができるように、そういう準備して、それがこういう天皇杯とかのチャンスにつながる訳だし。まあ、何が起こるか判らないんで、本当に与えられたチャンスの時にどれだけできるかでヒーローにもなったり、いなくなっちゃたりもしますからね。(笑い)出た時には、キチッとやれるようにはしたいと思います。

大澤:どうもありがとうございました。

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